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お坊さんが中学校で性教育

先日、佐賀県内の公立中学校にて、お坊さんとして性教育の授業を2コマ。

佐賀新聞の紹介記事 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1982336.article.html

 

性教育の授業をなさっている助産師さんからの紹介で、初めて学校での性教育授業に挑戦。今までは、SHAPECというサークルを主体としてクラブやライブハウスでの活動。学校は、制約も多いしやりにくいんだろうなぁと敬遠していた。

しかし、今回は、お坊さんとして話してくれとのことで、「生と死」と「性」、即ち「生と性と死」をメタテーマに、生まれること、生きること、死にゆくことの中でのいのちの繋がりの一部として話した。他人事ではなく、生まれてきた自分も、すでにその循環、連続性の中に在るということを。

「生きる」ことと「死ぬ」ことは必ずしも逆の意味ではなく、表裏一体、ひとつの事象。

自分の「いのち」は頂いたもので、所有物ではなく、「赤ちゃん」もいのちとして授かるもので、作る物ではない。

この辺り、大きな大きなイメージとして、生徒たちに伝わっていれば有り難い。

中1は、まだまだ小学生とあまり変わらない子が多いのだけれども、こういったイメージはもっと小さい頃から持っていてもいいので、こういう感じ。

中3は、この先の進路によっては、まったく性教育の縁が無い生徒も居るはずだし、すでに興味や体験が先行している子も多いので、感染症や人工妊娠中絶に関しても少し具体的に。

予防一辺倒ではない。中絶=悪 だけを話す先生も多いが、中学3年生だと、すでに中絶を経験している子がその場にいてもおかしくない。僕はもともと、悲しみを持って生きていくことのサポートを目的に思春期支援・性教育の分野に関わったので、中絶という選択肢しかとれなかったとしても、そこから学んだことを忘れ去らずに精一杯生きようね…のメッセージも込めたつもり。

で、昨日、学校から生徒の感想文が送られてきた。自由記述で量が多いのでこれからじっくり拝読、解析。

課題も多く残った。一生懸命聞いてくれているけれどもリアクションが薄い…とか(?)、出産を伴わないセックスも人間には必要であることの表現とか…

阿弥陀さまは既にご存知なので、自分のエロさをわざわざ隠して立派そうにする必要がなく、「いのちと性」についてはかなり生徒寄りの立場で話せるはず…。キレイゴトではなく、現実として。

授業内容、量的に全部は書けないのだが、他に2校引き受けているので、検証と意見募集の場を作りたいなぁ。ご立派なお坊さんが話した方がいいこともあろうけど、幸い、この分野でもいろんな専門家や当事者とのご縁があるので、いろいろ相談して、お坊さん性教育をもっと生徒達にとって有意義なものにできればと思う。

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