Tag: 性教育

レポ 虐待予防講演会 岩室紳也先生&佐賀の面々(私も)

シンポジウム壇上全景

1月7日、佐賀市メートプラザにて開催された「児童虐待予防講演」。

HIV/AIDS対策、性教育、思春期支援などでご一緒させていただいている同志、仲間、お友だち…
岩室紳也先生による基調講演。

http://homepage2.nifty.com/iwamuro/

ひき続き、佐賀での児童虐待予防につながる活動をなさっている面々に私を加えてもらいシンポジウム型のトークセッション。

内容が濃く、恐ろしくメンバーが濃く…ここで概要を書いても会場でのライブ感は伝わらないので書きたくない…。
(僕が書かなくても後日、佐賀新聞さんに抜粋が掲載予定)

基調講演

性のこと、関係性のこと、不安感のこと、児童養護施設でのこと、母子保健推進員さんのアイディア…

自分が関わる分野とリンクできる異分野の話、ご縁で、とても勉強になった。刺激になった。

シンポジウムの座り、発言順(主催者準備)…諸先輩を差し置いた形になっていて恐縮。申し訳ないです。岩室先生と面識があるのが僕だけということで先生のオマケとご理解いただければ。

シンポジスト

大学の先輩(現在、児童養護施設長)もお越し頂いており驚いた。

新しいご縁、復縁?いろいろあり、ますます精進したいと思う次第。

フロア

懇親会

 

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イベント案内:10/22(土)あなたとわたしの性の健康フェスタ(佐賀県主催)

私も実行委員に入れて頂いている、「あなたとわたしの性の健康フェスタ」。

佐賀県(母子保健福祉課)を中心に、性の健康を通して、母子、親子が現代社会を生き抜くための課題を浮き彫りに。
思春期を迎える子ども達に、性のこと、性の健康についてどう伝えればいい???

昨年は、群馬思春期研究会の家坂清子先生とシンポジウムをご一緒させて頂いたりしましたが、今年はこれまたスケジュールの都合によりなかなか協力できず…。実行委員会でも大して役に立てず…。当日は興味深いプログラムがたくさんなので参加いたします!

あなたとわたしの性の健康フェスタ

2011年10/22(土) 13:00〜15:45
アバンセ1Fホール (佐賀市) 入場無料 どなたでもご参加頂けます

13:00〜14:00 サイバー犯罪から子どもたちを守るために ~情報モラル啓発劇を通じてネットの現状を考えます〜
講演&劇 ITサポート佐賀/Kidさが(小・中・高校生と大学生)/YOKOOH!劇場

14:15〜15:45 特別講演「親から子に伝える健康習慣」
対馬ルリ子先生(産婦人科医 ウィミンズウェルネス銀座クリニック理事長)
http://w-wellness.com/staff.html

随時 各団体による展示など

佐賀県によるこのイベントの情報ページ
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1018/_19950/_49773.html

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「生と性を考える」番外編 中高生「思いやりスクール」(JC伊万里主催)

明善寺(佐賀県伊万里市 浄土真宗本願寺派)を宿泊場所として開催されている「思いやりスクール」(主催 伊万里青年会議所)にて、「生と性を考える」授業の番外編を行いました。(しまった。写真がありません…。)

中学生、お風呂上がりに、1時間。

私の確認不足とご依頼頂いた明善寺さんの連絡不足で、テーマを僕は当日知るわけですが…。そこは明善寺さん、僕がやろうとしていることと会のテーマが合致しているからこそのご依頼。無問題です(笑)

神埼中学校での授業、AIDS文化フォーラムin横浜での模擬授業を通し、迷いのあった内容がすっきりしつつありましたが、今回は、中学生(1〜3年男女)10名ほど。学校の教室ではなく、お寺の仏間(畳敷きの広間に低机)というスタイルから、身近に問答しながら…いろいろ話してしまって広がりすぎました…。

「いのち」の捉え方に関して、想像力を持って欲しいこと、性の事、特にパートナーとのことに関しては、「相互尊重」が基本であること(即ち「おもいやり」)が伝わればいいなぁと思っています。

中学生時代というのは、何の為に学校に?何の為に大人に?何の為に生きるの? など、いろいろ考える時期です。解決しないのに大人になると考えなくなりがちですが、思春期にはガッツリ考えて欲しいテーマです。答えなんか出なくてもいい。解らなくてもいい。考えることそのものが答えであるし、試験と違って、明確な正解の無い中を歩むのが「生きる」ということ…。

など、直接言葉にしていませんが、そういうことまで含めて想像してもらえれば幸いです。

ただ、やはり、この手のテーマは、「学校では指導しにくい」とよく言われるものの、任意の集まりではもっとやりにくい。お寺でも、保護者のコンセンサスを得ていないため、子ども会では難しく、青年会レベルで初めて実施できるくらい。でも、それだと遅すぎる。

学校現場、可能であれば小学校中学年くらいから取り組むのが良さそうだと思います。

その辺りを考えると、佐賀県の多久東部中学校から始まった、小中連携の「性と死の準備教育」(いのちの授業/Death Education:佐賀のホスピスを進める会が実施)は、その中に、ピアカウンセリング(同世代指導)による性の授業が含まれていることから、非常に有意義な取り組みだと改めて感じます。会員である団体の活動なので自画自賛的ですが、これも、学校側の力の入れ方次第ですので…。

「おもいやりスクール2011」を主催されました
伊万里青年会議所(JC伊万里) http://chiikinotakara.sagafan.jp/

多久東部中をはじめ、県内の中学校での「性と死の準備教育」などを実施
佐賀のホスピスを進める会 http://areahot.jp/saga/hospice/index.html

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宗教とエイズ Part6 AIDS文化フォーラム

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AIDS文化フォーラム in 横浜にて、「宗教とエイズ」という、トークセッションに登壇。今年で6回目を迎えるこのセッション。コーディネーター岩室紳也先生(HIV/AIDS診療医、泌尿器科)とのご縁で、私だけは6回目の登壇…(そろそろみんな飽きてないかい??)

毎回いろいろな宗派の宗教者、信仰を持つ者がHIV/AIDSとの関わりを縁として、それぞれの信仰の中での性、HIV/AIDS、性感染症、避妊、中絶、コンドーム…などなど、明文化されていない内容、普段なかなか聞かないことを話す。

もちろん、それぞれ宗派を背負うわけにはいかず、個人個人の体験と思いを。

これまで、キリスト教(カトリック、プロテスタント)、仏教(真言宗、曹洞宗と浄土真宗)の組み合わせだったが、今年初めてイスラームからの登壇があり、個人的にもとても勉強になった。大学の講義で学ぶのと、実際に信仰者とお話しするのとでは、感覚が全く違う。まして、過激派ばかりが報道されるイスラームの日本人ムスリム(イスラム信仰者)とのご縁はとても刺激的だった。

毎回のことだが、宗派の違いよりも、それぞれの個性の違いが面白い。

他派の皆様、今年の登壇はまた格別、絶妙の面白さがあったように思う。ぼくも個性を出せているだろうか?…と、その前に、もっと勉強しなくてはいけないことがまだまだ山積みであると再認識。

このセッションは、本当にAIDS文化フォーラムならではのものと思う。AIDS学会で研究者さん相手に行うのとは全然違う。

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お坊さんによる性教育授業 AIDS文化フォーラム

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開催中のAIDS文化フォーラムin横浜にて「お坊さんによる性教育 中学校編」と題し、模擬授業を実施。

来場者には中学生(の気分)になりきってもらい、学校での授業をそのまま再現しようと思っていたものの、実際やってみると、反応の違いというか、ライブ感?の違いでそのまんま再現にはならず…

生と性と死をバラバラにしない…

一口に性教育とはいえ、分野も立場も幅広く、限られた時間枠の中で、自分のスタンス全てをうまく表現することは非常に難しい。
これ(性教育)も、講演が単独であれ、組み合わせによるチームプレイなのだと再認識。

自分自身で迷っていた表現方法…二次性徴の個人差や性指向、セクシャルマイノリティについての表現など…、ご来場頂いたみなさまからのアドバイスにより、具体的に改善の方向性が見出すことができた。

同じ時間帯の別セッションと比較すると注目度は高くないと思い、知り合い数名での進行かと心配したが、30人教室とはいえ定員いっぱいのご来場を賜ることができた。有難いことと感謝するとともに、途中からで入れなかった方がもしいらっしゃれば誠に申し訳なく思う。

性を「生きる」視点から捉えるのは最近の性教育現場の主流となりつつあるが、その「生きる」ことを「死にゆく」ことと並列に語れるのは、ある種宗教者の役割のように思う。

きれいごとではなく、思春期支援や性教育の現場と信頼関係を保てる宗教者の広がりができればなぁ。

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AIDS文化フォーラム in 横浜 いよいよ今週、金土日!

今年も、AIDS文化フォーラム in 横浜 に参加(出演?出講?登壇??)させていただきます。
出演という表現はしっくりきませんし、登壇や出講というのもちょっと…??ですが、表現思いつかず…。

AIDS文化フォーラム in 横浜 2011
2011年8月5日(金)〜7日(日) かながわ県民センター(横浜駅西口徒歩5分)
【参加無料】
公式サイト
http://www.yokohamaymca.org/AIDS/
プログラム
http://homepage2.nifty.com/iwamuro/abf2011.htm

私が絡ませて頂くプログラムは、

6日(土)10:00〜12:00 「お坊さんが行う性教育!」(中学校編)

先日、佐賀県内の中学校で行った性教育講演の模擬授業を通して、お坊さん(真宗僧)ならではの性教育、性と生と死をバラバラにしないいのちの捉え方の表現について、いろいろな方からご意見やアドバイスを賜ろう…という、自分が迷っているからこその企画。これは、私主催、私主演… 即ち自作自演です。そういえば、単独でプログラムを持つのは初めてです…。来場者数が気になります。たくさん来てもらえる内容では無いのですが、0だと辛い…。

同じく 6日(土)13:00〜15:00「宗教とエイズ Part6」

宗教とエイズには、第1回から参加(登壇)させていただき、おかげさまで6年目。コンドームの達人、岩室紳也医師のコーディネートで進むフリートーキング。キリスト者、仏教者、いろいろな方々とのご縁をいただき、本当に私が学びを頂いています。HIV/AIDS を医療の側面からだけ覩るのではなく、人の営み、即ち文化として捉える…ことの試みとして始まったこのシリーズ。今年、初めて念願のイスラーム(ムスリム)からの参加が敵い、今までとはまた違ったトークになることと思います。是非。(AIDS文化フォーラムin横浜 主催)

2011 出演者:
水谷周(日本ムスリム協会 理事)
黒鳥偉作(日本キリスト教団 補教師〔プロテスタント、医師〕)
宮本信代(カトリック中央協議会HIV/AIDSデスク委員)
古川潤哉(浄土真宗本願寺派浄誓寺 僧侶)
コーディネーター:岩室紳也(公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長)医師

えっと、私が仏教を代表できるわけは無く、それぞれ個人としての参加です。お許しくださいまし。

さらに6日(土)16:00〜18:00「Thousand Tweet」

このフォーラムがご縁のお仲間、桜屋伝衛門さんの企画にお手伝い参加させていただきます。TwitterのTLを流れるHIVやセクシャルマイノリティーに関する「つぶやき」を朗読からみんなで感じ、考える…実験的企画。

7日(日)、毎年恒例、水谷修さん(夜回り先生)の友情出講はもちろんのこと、
6日(土)には、初めて、川田龍平さん(衆議院議員、薬害エイズ訴訟原告)もご出講。あ、伝右衛門さんの裏だ…。

HIV/AIDS 、性と生と死…ご関心をお持ち頂き、お近くの方も遠くの方も、是非ご参加下さい。

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お坊さん性教育 中学生の感想文を読んで

先日の中学校での性教育講演の感想文を読んだ。

みんな、すごい。それぞれ、理解度は違うものの、それぞれの興味の範囲で内容をピックアップして感想に書いているが、それが、ちりばめたトピックにうまく分散している。

1年生4クラス、3年生5クラス。今回、それぞれ直後の「帰りの会」の短時間しか記述時間を取れなかったとの話だが、みんな、自由記述で一生懸命書いてくれていた。…ので、読むのも大変だが、読み応えアリ。笑いあり、感心あり。

感想文によく挙げられていたトピック(結果的に、これが全体像)

(話の内容   …  感想文の例)

  • 「お坊さんは悩みや苦しみを抱える人(あなた)の味方」 … 「霊を慰める人と思っていた」など
  • 「次代をより良くするために授業(教育)がある」 … 「今の大人社会を変えていきたい」など
  • 「生」と「死」は別々のものではないこと …  「驚いた」など多数
  • 「いのちを大切に」ってどういうこと?の問い … 「答えきれなかった」など
  • 「必ず死ぬから『今』がある」こと … 「言われてみればその通り」「死にたいと思っていた」など
  • 「いのちはずっと繋がっている」こと … 「生まれてから死ぬまでが生だと思っていた」など
  • 「性の話は、いのちの話、私が生まれてきた話」 … 「エロ/気持ち悪いと思っていた」など
  • 「思春期の体と心の変化はいのちをつなぐ準備」 … 「気持ち悪いことと思っていた」など
  • 「体と心の変化には男女差、個人差有り」 … 「友達と違っていて悩んでいた」など
  • 「異性への関心、性指向も男女差、個人差有り」 … 「友達と違っていたけど安心した」など
  • 「相互信頼と相互尊重あっての彼氏・彼女」 … 「好きだけじゃヤバイ」など
  • 「したいこと、したくないことは話し合うべき」 … 「自分勝手でした」など
  • 「こどもは作るのではなく、『授かる』こと」 … 「確かに私は親の持ち物ではない!」など
  • 「望まない妊娠・中絶/不妊の苦しみ」 … 「簡単な話じゃないことがわかった」など
  • 「避妊に100%は無いこと」 … 「驚いた」「知らなかった」など
  • 「子供を育てる覚語と責任」 … 「考えていなかった」「まだ無理だ」など
  • 「男性側の意識と責任」 … 「男は関係ないと思っていた」「男任せにできない」など
  • 「中絶は本人も、する人(医師)も深い傷を負う」 … 「医師のことは考えていなかった」など
  • 「胎児も中絶時に逃げようとすること」 … 「生まれてなくてもいのちなんだ」など
  • 「中絶を選択せざるを得なかった場合の考え方」 … 「望まない妊娠は避けたい」など
  • 「一人で悩まず、相談できる大人を」 … 「信頼できる大人がいない」「探したい」など

項目がすごく多いように見えるが、同じ話の中での表現差。それぞれ、気に入った部分を選んで記憶していることが伺える。この分野での講演の師匠、岩室紳也先生の経験則から「短い話題をつなぐ」のが子ども達には聞きやすいということは教わっていたが、たくさんすぎると聞けないのでは?との心配は無用だった。子ども達は、自分が今聞きたいことを選択して記憶する。興味のない分野は、話者がどうがんばっても難しい。話そのものに興味を持たす必要がある(至難…)。

全体への感想としては

  • 「今を精一杯生きる」を実践したい
  • 今までも性教育は受けてきたが全然違う切り口でよかった
  • ストレートでわかりやすかった
  • 性と生を考える必要性がわかった
  • 生きることと死ぬことを真剣に考えようと思った
  • いのちを大切に…の意味を考えようと思った
  • 将来役立てます
  • 保健の授業よりわかりやすかった
  • 性に関心はなかったが、避けて通れないと思った
  • 言葉が難しい割には理解できた気がする
  • どちらかというと「生」の話だった

少数意見、番外編

  • 知らないことばかりでつまらなかった
  • 気持ち悪くなった
  • 意外と面白かった
  • 「死ぬ」を説明できないので「死ね」って言うのやめます
  • なかなかいい話だった
  • がんばってください応援してます
  • 他の中学校の生徒にも話してあげてください
  • なんでパソコンに触らずにスライドがうごくの?

話す方としては精一杯どころか、いっぱいいっぱいだったが、感想文だけみると、ものすごくいい話のように見えてしまう。これは恐ろしいことでもあるが、こういう話を本当に聞いたことがないのだと思うと、それも恐ろしい。

いのちの部分の話、性教育としては珍しいかもしれないが、お坊さんとしては「当たり前」の話で、おそらくどのお坊さんでもできるような話。当たり前すぎて、わざわざ話さないのかもしれない。どれだけ、子ども社会とお寺、仏教が乖離してしまっているか、猛省。恐らく、保護者世代でも初耳なのではなかろうか…。

田舎の中学生は純粋…に見えるが、基本的に、感想文は書きやすいトピックで当たり障り無く書く。優等生的な回答がほとんどだ。だが、いじめられた経験、今いじめにあっていること、死にたいと思うこと、最近死別の縁にあったことなど、記名で担任に見られる事も覚語の上で相談を書いている子も居る。これらは、質問を書いている子らと共に、学校宛に封書で返事を届けたい。(果たして検閲されずに届くのか?)

折角、学校が持っている性教育の時間に割り込むことができる縁があるので、これは、なんとか子ども達のために活かしていく形をつくりたい。

 

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お坊さんが中学校で性教育

先日、佐賀県内の公立中学校にて、お坊さんとして性教育の授業を2コマ。

佐賀新聞の紹介記事 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1982336.article.html

 

性教育の授業をなさっている助産師さんからの紹介で、初めて学校での性教育授業に挑戦。今までは、SHAPECというサークルを主体としてクラブやライブハウスでの活動。学校は、制約も多いしやりにくいんだろうなぁと敬遠していた。

しかし、今回は、お坊さんとして話してくれとのことで、「生と死」と「性」、即ち「生と性と死」をメタテーマに、生まれること、生きること、死にゆくことの中でのいのちの繋がりの一部として話した。他人事ではなく、生まれてきた自分も、すでにその循環、連続性の中に在るということを。

「生きる」ことと「死ぬ」ことは必ずしも逆の意味ではなく、表裏一体、ひとつの事象。

自分の「いのち」は頂いたもので、所有物ではなく、「赤ちゃん」もいのちとして授かるもので、作る物ではない。

この辺り、大きな大きなイメージとして、生徒たちに伝わっていれば有り難い。

中1は、まだまだ小学生とあまり変わらない子が多いのだけれども、こういったイメージはもっと小さい頃から持っていてもいいので、こういう感じ。

中3は、この先の進路によっては、まったく性教育の縁が無い生徒も居るはずだし、すでに興味や体験が先行している子も多いので、感染症や人工妊娠中絶に関しても少し具体的に。

予防一辺倒ではない。中絶=悪 だけを話す先生も多いが、中学3年生だと、すでに中絶を経験している子がその場にいてもおかしくない。僕はもともと、悲しみを持って生きていくことのサポートを目的に思春期支援・性教育の分野に関わったので、中絶という選択肢しかとれなかったとしても、そこから学んだことを忘れ去らずに精一杯生きようね…のメッセージも込めたつもり。

で、昨日、学校から生徒の感想文が送られてきた。自由記述で量が多いのでこれからじっくり拝読、解析。

課題も多く残った。一生懸命聞いてくれているけれどもリアクションが薄い…とか(?)、出産を伴わないセックスも人間には必要であることの表現とか…

阿弥陀さまは既にご存知なので、自分のエロさをわざわざ隠して立派そうにする必要がなく、「いのちと性」についてはかなり生徒寄りの立場で話せるはず…。キレイゴトではなく、現実として。

授業内容、量的に全部は書けないのだが、他に2校引き受けているので、検証と意見募集の場を作りたいなぁ。ご立派なお坊さんが話した方がいいこともあろうけど、幸い、この分野でもいろんな専門家や当事者とのご縁があるので、いろいろ相談して、お坊さん性教育をもっと生徒達にとって有意義なものにできればと思う。

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